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日別アーカイブ: 2026年1月19日

NEXT ADVANCEのよもやま話~植栽計画:四季とメンテナンス、根と土の話~

皆さんこんにちは!
株式会社NEXT ADVANCE、更新担当の中西です。

 

外構の“仕上げ”といえば植栽。けれど本当の役割は見た目の装飾ではなく、温度・湿度・風・光・音を調整する“環境装置”です。正しい土づくりと根域設計、適切な樹種選定、四季の演出と維持管理の織り合わせで、10年後に差が出ます。

 

 

1) 植栽のレイヤーを設計する(高木/中木/低木/地被/多年草)
• 高木(6〜10m):主役。夏は日射を遮り、冬は落葉で光を通す落葉樹を南西側に配置すると熱環境が改善。例:ヤマボウシ・アオダモ・カツラ・モミジ
• 中木(3〜6m):視線コントロールと奥行き演出。例:ソヨゴ・常緑ヤマボウシ・ヒメシャラ
• 低木(0.5〜2m):足元の“雑さ”を隠す幕。例:アベリア・マホニア・オタフクナンテン
• 地被(0〜0.3m):土の露出を減らし、跳ね返り泥汚れや雑草を抑制。例:タマリュウ・フッキソウ・セダム
• 多年草・宿根草:季節の彩りと生物多様性を担う。例:ラベンダー・エキナセア・ギボウシ
コツ:“外壁から50cm離して”植えると、風通し・掃除・雨だれ対策に効きます。根元の防草シート+化粧マルチでメンテを軽く。

 

2) 土壌改良と根域の“箱づくり”
• 客土の基本レシピ(目安):良質黒土 6:完熟堆肥 3:軽量改良材(パーライト等)1+緩効性肥料少量。重粘土は川砂を混合し排水性を上げる。
• 通気・排水:根は酸素を欲しがる。植穴の底に単粒砕石を薄く敷き、暗渠パイプで逃げ道を確保。不織布で細粒分の流入を抑える。
• 根鉢処理:根巻きを外し、根詰まりのサークリングルートを切り戻して新根を促す。
• 支柱:添木1本〜3本で揺れ止め。シュロ縄で8の字結び、樹皮を傷めない。

 

3) 樹種選定:気候・方位・ライフスタイルで決める
• 海沿い:塩風に強いソヨゴ・トベラ・オリーブ。金物の電蝕にも注意。
• 雪国:枝折れを避ける樹形安定の樹種。枝透かし剪定で着雪を軽減。
• 日陰:アオキ・アジサイ・ヤツデなど半日陰〜日陰適性を。
• 実落ち/虫:キンモクセイは香り◎だが落ち花配慮。ハナミズキは病害に注意。シマトネリコは成長旺盛で剪定メンテ前提に。
• アレルギー配慮:花粉や香りの強さを家族構成に合わせる。

 

4) 四季の演出プラン(南関東基準の一例)
• 春:ヤマボウシの花、アオダモの芽吹き。足元はクリスマスローズで冬越しの彩り。
• 夏:ソヨゴの艶葉で涼感、シェードガーデンにギボウシ・ヒューケラ。
• 秋:カツラの黄葉と甘い香り、モミジの紅葉。ススキの穂で揺らぎ。
• 冬:常緑ヤマボウシで骨格を保ち、南天の赤実でアクセント。✨

 

5) 水やり・施肥・剪定:メンテの標準
• 潅水:植え付け後1年は根張り期。週2〜3回のたっぷり潅水→回数を減らし量を増やすのがコツ。自動潅水は朝4〜6時の短時間散水が効果的。
• 施肥:春先に緩効性、花木はお礼肥。過肥は徒長の元。
• 剪定:透かし剪定で風通しを確保。切り戻しは芽の向きを見て。梅雨前と真夏を避け、樹種の休眠期中心に。

 

6) トラブルと予防⚠️
• 根上がり:舗装や排水を壊す。根域制限ボードで誘導。
• 病害虫:うどんこ・黒星・ハマキなど。風通しと日照で予防が半分。薬剤は発生初期に。
• 落ち葉・実:掃除動線と集積場所を設計。吹き溜まりを作らない植栽帯形状に。

 

7) 小さな庭の“3×3m黄金比”
3×3m(約5.4㎡)でも高木1・中木1・低木3・地被1㎡で立体感が出る。視線の抜けを確保しつつ、足元灯で夜景も楽しめる。

 

まとめ:植栽は設備。土・根・風・光・水を先に設計し、樹種は暮らし方から逆算しましょう。

 

 

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